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心臓病少ないイタリア・オリーブ油

 イタリア、特に南イタリアの料理には、どれも真っ赤なトマトとたっぷりのオリーブ油が使われています。オリーブ油の中に魚介類や、野菜があるといっても過言ではないでしょう。その上、この地方の人達は、朝から食後にコップ半分程のオリーブ油を飲むそうです。もちろん、昼、夜食もトマトとオリーブ油で味をつけた料理を食べます。私達は、こんな食生活ではすぐに心臓病になり、早死にしてしまうのではないかと思います。それに中年以降の方々に太った人が目につくのですが心臓病で死亡する人は、他国に比べて大変少ないのです。

 脂肪の摂取量は、日本を除いてはとても沢山摂っており、その国々の人の間に心臓病の死亡率の差が出る事が大変注目されます。フィンランド・アメリカ・オランダの人達の取る脂肪は、バターや肉からの脂肪、この中には、飽和脂肪酸が多く、血中コレステロール値を上げる働きが強いのです。一方、ギリシャ・イタリアの人達が日常とる脂肪の大部分はオリーブ油、この中にはオレイン酸が沢山含まれ、血中コレステロール値を下げる働きがあります。

 植物油というとリノール酸が多いと思われるでしょう。オリーブ油はリノール酸よりオレイン酸の方が多いのです。リノール酸は、取り過ぎると、善玉コレステロールまでも下げてしまいます。オレイン酸は悪玉と呼ばれるコレステロールだけを下げ、善玉コレステロールは、むしろ上げる働きがあります。ですから日頃、オリーブ油を沢山摂るギリシャ・イタリアの人達に心臓病の少ないという事がわかりました。心臓病の予防になるトマト等の野菜と共に、魚介類を一緒に取る必要があるのです。

イタリア 一年間、一万人当りの
心筋梗塞による死亡数
 日本 9
 ギリシャ 8
 イタリア 7
 ユーゴスラビア 11
 オランダ 35
 フィンランド 47
 アメリカ 47

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