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骨折・ぎっくり腰等の応急手当

1 骨折
① 痛くて動かせない
② 触れたり、動かしたりすると激しく痛む
③ 腫れたり、色や形が変わっている
④ 皮下出血のため赤色や青色になる
⑤ 形が変わったり、左右対称でなくなる
上記のような症状が見られる場合は骨折していると考えられます。
骨折が疑われるときは、副木(そえぎ)で固定して病院へ行きます。
骨折部分がはっきりしない場合は、できるだけ広い範囲に副木を当てましょう。
骨折は痛みが強いため、ケガ人を励まし落ち着かせながら、手当をするようにしましょう。
 骨折の応急手当
① 手当はできるだけその場で行ない、手当がすむまでは患者を動かさないようにします。
② 傷や出血があれば、傷口にガーゼを当て、軽く固定して病院へ行きます。
③ 骨折部分の上下の関節にとどく長さの副木を当て固定します。
④ 固定した場所に刺激を与えないように注意して、病院へ運ぶか、救急車を呼びます。
副木には、骨折部分の大きさに合った物を選び、木片などはやわらかい布やタオルなどで包んで使います。
T骨折1.gif
座布団      ダンボール          
注意:動かないように副木で固定して病院へ
2 ぎっくり腰(椎間板ヘルニア)
重い物を持ち上げたり、からだをひねったとたん、ギクツと腰に痛みがきて、伸ばすことも曲げることもできなくなるのが、ギックリ腰(椎間板ヘルニア)です。
激痛がおさまるまで、横向きに寝るなど患者にとって一番楽な姿勢で安静にします。
単なる腰のねんざであれば、1~2週間の安静と湿布薬を貼ることで自然に治ります。痛む部分が赤くなっているときは、湿布は冷湿布の方がよいです。
すぐに病院へ行くよりもまず安静にすることが大切で、痛みがや わらいでから病院へ行くようにしましょう。
Tぎっくり腰注意:安静にして、痛みがやわらいでから病院へ

3 アキレス腱が切れる
アキレス腱(足首の後ろの太い筋)が切れると、切れた部分がへこみます。激痛とともに歩行困難になります。
からだをうつぶせにして、靴や靴下を脱がせます。痛がるときは靴や靴下を切って脱がせますが、無理をしないでください。
つま先を伸ばした状態で副木を膝上から足の先まであて、固定します。副木は新聞紙を重ねて折ったものやダンボール箱で代用してもよいでしょう。足首と副木との間にできた空間には、タオルなどをつめて、動かないようにします。
患部を水や氷で冷やします。
絶対に、歩かせたり、立たせたりしないようにして、医師の診察を受けます
注意:歩いたり立ったりしないで病院へ

4 むちうち
車に乗っていて追突事故などにあい、急激に首をそらせたときに起こります。シートベルトをしていると、ある程度は防ぐことはできます。
症状は事故後2~24時間以内にあらわれるケースが多いようです。軽い追突事故で自覚症状がなくても首や肩を動かさないようにして、医師の診察を受けた方が安心です。
Tむち打ち次のような症状がでたときは、手近の
ダンボール箱などを折って首に巻き、
整形外科か脳外科を受診します。
① 首の後ろが痛む
② 頭痛がする
③ 手がしびれる
④ めまいがする

注意:軽い追突事故で自覚症状がなくても必す病院で診察を受けましょう。
5 肉離れ
肉離れとは筋肉の中の結合組織と血管が切れる状態をいい、激しい痛みがあります。このような場合は外科を受診してください。
① 水や氷で冷やし、ガーゼを厚くあてた上から弾性包帯かサポーター式のネット包帯を巻いて圧迫します。
② 患部を少し高くして、さらに冷やし、安静にします。
③ 病院へ行きますが、そのとき歩かせたり、無理をしないように注意してください。 T肉離れ2
T肉離れ
      伸縮性の包帯を巻く             氷のうなどで冷やす
 注意:冷やして、無理をせずに安静にして病院へ


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