目耳鼻歯トップ

全身に血液を送り届ける“血管”

全身に血液を送り届ける“血管”
 日常の食事から得られた栄養素や肺からとりいれた酸素を、全身のあらゆる細胞に届け、それぞれの細胞での代謝の結果生じた老廃物や炭酸ガスを回収し、肺や腎臓から排出するために血液を移動させる道路の役割を果たしているのが血管です。
 血管は、動脈、静脈、毛細血管に分類されます。心臓から全身に血液をゆきわたらせるため動脈には強い圧力がかかります。
 動脈壁は内膜、中膜、外膜の3層構造で、高い圧力にも対応できるように厚いけれども弾力に富み、柔軟にできています.
 静脈壁も3層構造ですが、あまり高い圧力を受けないため動脈より薄くなっています.血液を心臓に戻すため内側には逆流防止の弁がついているのが特徴です。
 この動脈と静脈をつないでいるのが毛細血管です。全身のあらゆる細胞に血液をゆきわたらせるため、その直径は非常に細く10μm程度で、内皮細胞のみの1層からなっていて、その総延長は9000kmにもなるそうです。
 内膜にある血管内皮細胞は、血圧を調節する物質を放出するなど重要なはたらきをもっています。動脈硬化の危険因子の高血圧、高脂血症、喫煙はこの内皮細胞に損傷を与えます。血管の病変を招かないように気をつけましょう。

病気Ⅲ・病気情報のご案内

ページの上に 戻る↑