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歩きましょう(私の健康法)

 中高年ではとくに重大な関心事となつている成人病は、日常生活での活動性が低くなっているためにおこるもので「歩行不足病」とも云えるといわれている。
 ウォーキングは足にかかる力が弱い運動で、ひざへの物理的な衝撃が少ないことから、ジョギングのようなひざの障害はほとんどなく、だれにでも気軽に始められるという利点がある。また、普通の服装でもできるため、日常生活の中に最も取り入れやすい運動である。スポーツライターの増田明美さん(もとオリンピックマラソン選手)は「歩く距離ではなく、1日あたりの時間できめて歩くと、体調によりペースをコントロールできるのでいいのではないか」とのべている。先ず10分間ゆっくりと歩き、体調によって時間をのばし、10分、20分、30分とステップアップし、最終的には40分間をフルに歩きつづけられるようにしていく。歩くのになれてきたら1キロメートルを12~13分という少し速めのペースがよい。歩きましょう
 エクササイズ・ウォーキング(運動を意識した歩き方)の基本姿勢は、背筋をまっすぐに伸ばして、目線は進む方向をみる。歩き方は、かかとから足を踏み出し、ストライドはできるだけ大きくとる。かかとから着地し、つま先で地面をけるようにして、さらにストライドを広げる。肩の力を抜いて両手は軽く握る。ひじは軽く曲げて、歩くリズムに合わせて体の前で交差するように自然に振ることです。
 私は今年の1月元旦より毎日1万歩を歩くことを目標に歩数計を利用している。冬期間は、時間がとれる時には体育館でジョギング、ウォーキング、ストレッチ運動を約1時間おこない、サウナに入って帰宅する。週2回を原則とし、他の日は雪路を歩くようにする。春からは、早朝の五稜郭公園や季節によってコースを変えて、庭木、花をみながらのウォーキングをする。とくに夕食のあとは必ず40分は歩くようにしている。気分は爽快、ウォーキングの後のコップ一杯のビールのうまさは格別である。札幌に旅行のときは、早朝の北海道大学の校内を約1時間歩くのをたのしみにしている。

 望ヶ丘医院院長 田中哲夫


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